マーケティング講師の海老原です。
マーケティング戦略基本方針はセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つを決めることです。Segmentation(市場細分化)、Targeting(ターゲット設定)、Positioning(ポジショニング設定)の頭文字をとってSTPともいいます。
STPを中核に戦略立案するのがSTPマーケティングです。
本記事では、ターゲティングについて解説します。
1.ポジショニングの位置づけ
マーケティング戦略策定の流れを示したのが次の図です。
マーケティング戦略立案の大きな流れは、診断→基本方針→行動計画の3つです。ポジショニングは基本方針(基本戦略)決定の一部です。
戦略策定プロセスごとのフレームワークを表にまとめます。
戦略基本3要素 | 戦略策定プロセス | フレームワーク |
診断 | 環境分析 | PEST分析、3C分析、SWOT分析 |
基本方針 | 基本戦略(STP) | セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning) |
行動計画 | マーケティングミックス(4P) | Product(製品戦略)、Price(価格戦略)、Place(チャネル戦略)、Promotion(プロモーション戦略) |
2.ポジショニングとは
マーケティング基本戦略は、STPで表されます。STPとは、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)の3つの頭文字をとったものです。
ターゲットは「どの顧客を狙うか」を決め、ポジショニングでは「顧客脳内での自社の位置づけ」を決めます。
ターゲットは顧客で物理的に存在するもの。一方、ポジショニングは顧客の脳内イメージで、物理的に存在しません。
3.STPと4P
4Pとは
戦略の基本3要素のうち「行動計画」にあたるのが、マーケティングミックス(4P)です。
4Pとは、Product、Price、Place、Promotionの頭文字をとったものです。製品、価格、流通、プロモーションの4Pは、行動計画・実現手段を整理するのに最適なマーケティングフレームワークです。
STPと4P
ターゲットとポジショニングは、マーケティング戦略の「誰に(Who、To Whom)、何を(What)」提供するかを規定します。STPの具体的な実現手段(How)を規定するのが4Pです。
(文責:プロジェクトファシリテーター、ロジカルシンキング講師 海老原一司)
(参考)関連記事まとめ
マーケティング
マーケティングの記事まとめです。
ニーズ
環境分析
環境分析の記事まとめです。
PEST
3C
SWOT
基本戦略(STP)
基本戦略(STP)の記事まとめです。
マーケティング・ミックス(4P)
マーケティング・ミックス(4P)の記事まとめです。
Product
Price
Place
Promotion
(参考)企業研修プログラム
マーケティング研修プログラム
『マーケティング研修プログラム』の記事まとめです。
課題解決型 営業研修
『課題解決型 営業研修』の記事まとめです。
ニーズヒアリング研修
『ニーズヒアリング研修』の記事まとめです。